コンクリート補修材料「H3Rボンド」が 公益社団法人日本材料学会 中国支部の技術賞を受賞

早川ゴム株式会社(本 社:広島県福山市 社 長:小川 浩司 以下早川ゴム)は、コンクリート舗装における小規模補修を対象としたゴム系接着剤(以下、H3Rボンド)の開発論文が、公益社団法人日本材料学会中国支部(以下、材料学会中国支部)より技術賞を受賞したことをお知らせいたします。

H3Rボンドは、コンクリート舗装における適切な補修材を開発するため国立研究開発法人土木研究所(茨城県つくば市、以下土木研究所)との共同研究として進めてきたもので、第35回日本道路会議(2023年)、第79回土木学会年次学術講演会(2024年)にて成果を発表してきました。
また、土木研究所の走行試験場での共同実験に加え、早川ゴム工場内のコンクリート舗装各所にて補修を行いながらデータを蓄積しています。
この度、道路会議で発表した論文に関して材料学会中国支部より推薦され審査を経て、技術賞の受賞に至りました。
5月16日に材料学会中国支部の総会内で表彰され、記念講演を実施しました。

■ H3Rボンド開発の背景

コンクリート舗装面では、経年劣化によりポットホールと呼ばれる小穴が生じることがあります。これはコンクリート版の表面に発生する現象であり、施工時に局部的に生じた材料分離や異物の混入、吸水膨張する品質の悪い粗骨材の使用等が原因と考えられています。 ポットホールが発生した場合、損傷箇所を取り除き補修材料で復旧することになりますが、実道においてはアスファルト混合物で補修されていることが多く、補修後に早期流動・破損が生じる懸念があります。そのため、補修材料としては、長期耐久性が期待できるセメント系材料にて適切な手法(補修箇所を長期に保持するためのプライマーや接着剤の塗布)により実施することがコンクリート舗装の長寿命化に重要と考えられます。

■ H3Rボンドの特徴

これまで補修現場において使用されている接着剤はエポキシ系の材料が一般的であり、「構造用接着剤」が用いられてきました。早川ゴムが新たに提案する接着剤はゴム系の接着剤であるため、「弾性接着剤」となっています。弾性接着剤は、ゴムの硬さを有しながらも伸びを有する、すなわち反応型シーリング材の中で高弾性率タイプのものです。弾性接着剤は構造用接着剤と比べて力学的性能(強度・剛性)は劣るものの、長所として、①外部応力を吸収すること、②熱膨張係数差の大きい異種材料の接着で生成する熱応力を緩和すること、③接着界面に応力が集中しにくいこと、④表面強度の低い材料(石膏ボード、珪カル板等)が接着可能であること等が挙げられます。したがって、弾性接着剤であるゴム系接着剤は、「強い接着よりも、剥がれない接着」がコンセプトとなっています。

以上